第17回国際古地図研究協会
東京シンポジウム
International Map Collectors' Society
17th International Symposium, Tokyo

Mapping Japan






ごあいさつ

 国際古地図研究協会International Map Collectors' Society(略称IMCoS)は1980年
にイギリスで発足した古地図の愛好家、研究家の組織です。現在は世界各地に多くの
支部を持ち、国際的な広がりで活動しています。IMCoSは毎年世界の代表的な都市
で古地図に関する国際シンポジウムを開催しています。第1回は1982年にオランダの
アムステルダムで開かれ、一昨年はラトビアのリガで、昨年はハンガリーのブダペスト
で開催されました。日本古地図学会は、IMCoSの要請に応えて、1998年(平成10年)
の第17回東京シンポジウムの共同主催者となりました。アジアでは1991年にシンガポ
ールで開かれていますが、日本では初めてです。
 日本には古くから科学的にも芸術的にも優れた地図文化がありますが、残念ながら
世界の古地図研究は欧米が主導しており、こうしたわが国の多様な地図文化はこれま
であまり海外には紹介されていません。東京シンポジウムはわが国の多彩な地図文化
を世界に知ってもらう絶好の機会となるでしょう。海外から多くの参加者が予定されて
いますが、シンポジウムは地図に関心のある方はどなたでも参加できる開かれたもの
です。東京シンポジウム統一テーマは、「Mapping Japan―日本地図の歴史と多様な地
図文化」です。また、シンポジウム行事の一つとして、筑波研究学園都市にある国土地
理院に併設された地図と測量の科学館の見学バスツアーも行います。
 地図はどの民族も古くから活用している図形による情報伝達手段であり、翻訳を必
要とする文字情報よりもはるかに国際性の高いものです。日本古地図学会は本東京シ
ンポジウムを成功させ、地図を通じた学術文化の国際交流に貢献したいと考えていま
す。多数の皆様のご参加をいただければ幸いです。
                                                                            日本古地図学会会長
                                                                                  中村 宗敏



プログラム

期間 1998年10月3日(土)〜10月6日(火) メイン会場 KKRホテル東京(竹橋会館) 10月3日(土) KKRホテル東京 1200-1800: 受付、古地図展示会 1800-2000: 歓迎立食会、茶席 10月4日(日) KKRホテル東京  1000-1200: シンポジウム  歓迎挨拶       中村宗敏(日本古地図学会会長)  基調講演 日本の地図学の特色 海野一隆(大阪大学名誉教授)  世界地図屏風について       三好唯義(神戸市立博物館)   江戸時代日本の古地図       山下和正(建築家) 1200-1300: (昼食) 1300-1600: 江戸東京博物館見学会  10月5日(月) 0900-1700: 筑波研究学園都市へのバスツアー 国土地理院「地図と測量の科学館」見学 10月6日(火) KKRホテル東京 1000-1200: シンポジウム  アレクサンダーからアブラハムまでー  ルネッサンス期西欧地図上のアジア像  ルッツ・ワルター(日本古地図学会)  江戸幕府の国絵図事業       川村博忠(東亜大学)  空飛ぶ絵師―五雲亭貞秀と鳥瞰図 横田洋一(神奈川県立歴史博物館)  地図の中の富士山        堀内立三(日本古地図学会) 1200-1300: (昼食) 1300-1600: 北区飛鳥山博物館 江戸古地図見学会 1900-2100: 夕食会 Concluding banquet

参加申込み方法

 右の参加申込書にご記入の上、日本古地図学会事務局宛に郵送またはFAXにて お送りいただくとともに、登録料を下記口座にお振込下さい。 富士銀行 目黒支店 普通預金 2082207 口座名  日本古地図学会  登録料には、歓迎立食会、講演会、バスツアー、夕食会への参加費用が含まれてい ます。見学会で訪れる北区飛鳥山博物館、江戸東京博物館見学会までの交通費、入 館料は別にお支払い下さい。  参加者全員にシンポジウムの全講演を日英2ヶ国語で収録した講演集と、A2判5枚 程度の複製古地図が記念品として配布されます。

参加申込書

開催場所と行事内容

 メイン会場はKKRホテル東京(通称竹橋会館)です。皇居に隣接した15階 建てのホテルで、夕食会の行われる会場からは、都内の眺めが良く、神田神保町の古 書街にも近いところです。  初日のレセプションでは、日本の代表的な古地図が展示され、これを見ながら歓談 できます。また日本文化を紹介するためにホールには茶席が設けられます。 3日目のバスツアーでは、筑波研究学園都市にある国土地理院に併設された地 図と測量の科学館を訪ねます。  また、江戸東京博物館北区飛鳥山博物館など古地図に縁のあ るところを訪問し、できるだけ多くの古地図の現物を鑑賞できるようにします。 シンポジウム最後の夕食会では、共催両団体の代表者による挨拶が行われます。最 後は日本式の手締めにより締めくくりたいと考えています。 シンポジウムメイン会場   KKRホテル東京(竹橋会館)   千代田区大手町1―4―1   TEL: 03-3287-1368 (代表) 

日本古地図学会について

 日本古地図学会(The Antique Map Society of Japan)は内外の古地図の歴史的・技術 的な研究を行い、さらに啓蒙・普及を通して社会に貢献することを目的とし、平成7年5 月に創立しました。その前身の「日本地図資料協会」は、昭和45年3月発足し、25年 間、300号にわたり「月刊古地図研究」を発行してきました。日本古地図学会は、その 事業を引継ぎ、国内唯一の古地図研究専門団体として活動しています。  会員は、古地図、地図史に関連する分野の学識経験者、研究者、地図愛好家にいたるまで、幅広い層の方々が参加されており、古地図に関する各分野について新たな 知識を拡げつつ、交流を深め、古地図の分野に新たなる視点を創造しています。

関西旅行 Post-Conference Tour

 (10月7日− 10月11日)  主に海外からの参加者のために、シンポジウム終了後関西旅行を行います。世界遺 産に指定された京都下鴨神社での京都図の鑑賞会と神戸市立博物館における古地 図鑑賞を行います。  詳しい内容につきましては、下記の日本古地図学会事務局にお問合せ下さい。 スケジュール    10月7日 (水) 午後 東京から京都に移動    10月8日 (木) 専用バスで京都を観光    10月9日 (金) 自由行動    10月10日(土) 神戸に移動、神戸観光    10月11日(日) 関西空港から帰途 

お問合せ先

(東京シンポジウム全般) 日本古地図学会事務局 東京都渋谷区本町1-29-4 Tel. 03-3376-5519 Fax. 03-3376-5637 E-mail to (BXE02020@niftyserve.or.jp)

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First issue 14.Jun.1998