越後三山


越後三山



小倉山への登りからの越後駒ヶ岳
 10月の三連休は天気に恵まれ各地から展望報告がありました。
私は10日〜11日にかけて越後三山に行ってきました。
 コースは、夜行バスで小出下車、朝一番のバスで枝折峠へ、越後駒ヶ岳に登って
中ノ岳の避難小屋泊、翌日はオカメノゾキを越えて八海山に抜けました。


天狗平から見た駒ヶ岳       檜廊下から見た中之岳       オカメノゾキから八海山への稜線
 三連休の中日の好天とあって、昼前に着いた駒ヶ岳の頂上は満員、遠くはやや霞んで いるものの360度の展望が広がります。まずは、水無川を挟んで八海山の岩壁の 山腹に走る裂目や、山頂の八ヶ峰が間近に迫ります。そこから三角形の中ノ岳の間に 続くギザギザの尾根の最低鞍部オカメノゾキがずっと下に見られます。  以外に近くに見えるのが妙高山で、東京からだと長野の奥という感覚ですが、 なるほど同じ越後の山だと関心しました。また、低いながら均整のとれた米山、 近くには仲良くならんだ守門岳、浅草岳、そしてずっと遠くには飯豊連峰の 山並みが見えています。
中ノ岳〜八海山
中ノ岳、谷川岳、苗場山、北アルプス、妙高山(拡大図)(86KB)

米山〜魚沼平野

守門岳〜浅草岳
守門岳、浅草岳、飯豊連峰、蔵王山(拡大図)(49KB)

奥会津〜奥利根の山々
磐梯山、安達良山、会津朝日岳、那須山、会津駒ヶ岳、燧ヶ岳、日光、武尊山(拡大図)(113KB)
 二万五千分一地形図「八海山」を見ると至る所に岩ガケが描かれ、沢筋には 珍しい万年雪や、滝記号が並んでいます。昔の地形図に描かれていた壁岩・頽岩の 記号を思いだしました。 中之岳からの展望(拡大図)(111KB)
富士山、奥秩父、南アルプス、八ヶ岳(拡大図)(105KB)
 中ノ岳避難小屋で迎えた11日、上空は雲に覆われているものの朝日が登るに従って 雲が晴れていきます。中ノ岳の南峰からは南側の展望が広がります。 まずは双耳峰の燧ヶ岳から始まって、平ヶ岳、至仏山から笠ヶ岳、そして日光白根の 火口丘と皇海山の盛上がり、武尊山は表から見たのと違って見えます。その隣に低く 見えるのは小持山、さらに遠くには右に秩父連山を従えた富士山の三角形が朝日に 当たって段々と姿を表しました。さらに、近くに巻機山、谷川岳から苗場山に至る山々、 妙高、火打の連山の後ろにはもう雪化粧した北アルプスが見えています。 この中ノ岳もあと一月もすると雪景色となるでしょうが、中ノ岳から見ると、 群馬・新潟県境の巻機山〜兎岳〜平ヶ岳間の山が低くなっており、雪雲が 群馬県側の武尊山に届く理由が良く分かります。 祓川から見た駒ヶ岳〜中之岳の稜線

オカメノゾキから八海山への稜線 オカメノゾキから見た中之岳    八海山入道岳から見た大日岳

オカメノゾキ核心部         荒山からオカメノゾキを経て中之岳
 中ノ岳から八海山へは、800m下って500m登るコース、10月とは思えない 日差しの中でやっとの思いで最高点の入道岳に到着、駒ヶ岳、中ノ岳のスカイラインが 正面に見えて、1つ1つのピークに2日間で歩いた道程が思い出されます。  計画では大崎口まで下る予定が、八海山の下りでペースダウン、結局スキー場の ゴンドラにエスケープとなりました。(下りだけ利用する人も珍しい)

コースタイム(参考)
越後三山
99/10/10
池袋サンシャイン 23:30      夜行バスで出発、連休で4台が満席
小出インター 2:55 5:00  夜半の待合室で仮眠
小出 5:45 6:30  小出駅まで徒歩連絡
枝折峠 7:25 7:30  途中で駒ヶ岳が良く見える
明神峠 7:55     天気が良く大勢が登っていく
道行山 8:50 8:55  だんだんと駒ヶ岳が大きくなっていく
小倉山 9:30     なだらかな道を進んでいく
百草ノ池 10:00 10:05  この先から急な登り、段々と展望が広がる
駒ノ小屋 11:00 11:20  小屋の裏の水場で休息、山頂はもうすぐ
越後駒ヶ岳 11:40 12:00  360度の展望、飯豊連峰が見える
天狗平 12:50 13:00  急な下り、日差しが強く暑い
桧廊下 13:45 13:50  根が絡み合って歩きにくい、ピークを二つ越える
中ノ岳 15:10     やっと着いた山頂、避難小屋は満員
99/10/11
中ノ岳 6:10     山頂から遠く富士山が見える
祓川 6:45 6:55  下りついた小平地、水を補給する
御月山 7:05     登りついたピーク、オカメノゾキは遥かに下
出雲先 7:45 7:55  尾根の方向が変わる、この先尾根が細くなる
オカメノゾキ 8:45 8:50  ピークをいくつか越えて着いた最低鞍部
荒山 9:30 9:35  登り返したピーク、目の前に急斜面がせまる
五竜池 10:35 10:50  急斜面で直射日光で背中からあぶられる
入道岳 11:20 11:55  やっと着いた山頂、駒ヶ岳から続く尾根が正面に
千本桧小屋 12:45 12:00  迂回路を行く、小屋の先の水場でひと休み
薬師岳 13:10     信仰登山の鐘が並んでいる
女人堂 13:55 14:30  日影で大休止、紅葉の見頃はまだ先
四合半大倉口分岐 15:00     なだらかな道、ゆっくり下る
ゴンドラ山頂 15:20 15:40  やっと着いたゴンドラ駅、列に並ぶ
八海山スキー場 15:50 16:40  正面に八海山の岩壁が大きい
六日町 17:10 17:16  休日はスキー場までバスが乗り入れる
越後湯沢 17:31 17:46  弁当とビールを買って始発の谷川をつかまえる
東京 19:16     連休帰りで混んでくる、さすがに新幹線は早い

参考文献
 昭文社 山と高原地図 15 「越後三山」

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First issue Oct.19 1999(Rev.0)
Updated Nov.26 1999(Rev.1) 拡大図追加
Updated Nov.29 1999(Rev.1.1) 中之岳からの展望図追加
Updated Dec.1 1999(Rev.1.2) 写真追加
Updated Dec.6 1999(Rev.1.3) 中之岳からの拡大図追加