日光白根山


日光白根山



五色山への尾根からの奥白根山
 10月11日は、夜行日帰りで日光白根山に登ってきました。
日光白根山(2577.6m)は、日光の一番奥に位置する山で、関東以北の
最高峰となっています。
 今回は、浅草発23時40分日光夜行を利用して連絡バスで湯元5時着、
前白根山経由の奥白根の頂上に9時到着、五色沼で遊んで湯本に戻る周遊コース
をとりました。
 麓の湯元や戦場ヶ原からは、手前の前白根と五色山に守られて、
奥白根の山頂は見えません。前白根山に着いて、五色沼の向こうに
山頂が現れます。噴火を繰り返してドーム型に盛り上がった姿と、
大きく崩れたガレ場に圧倒されます。


前白根山からの奥白根山

 避難小屋の有る鞍部から登りかえして着いた山頂には、噴火で埋まった
昔の祠や噴火口の跡が有り、崩壊の最前線といった狭い頂上では、
写真を撮る人の順番が出来ていました。(頂上の気温は3度)

 
噴火口の跡               噴火で埋まった祠

 頂上で気になったのは三角点、標石はなく盤石が完全に露出して、
乗ると動きます。これでは、三角点としては「死亡」です。
 表土がない火山では深く埋設できなかったのでしょうが、皆さん疑いもなく
盤石を写真に撮っています。


 盤石と最高地点

 周りを山に囲まれている五色沼、背景の青空や雲、下って来る霧で湖面が様々に
変化します。五色山の中腹から飽きずに見ていました。

 
五色山の中腹から


前白根山から              五色山から

 肝心の展望の方ですが、山頂附近ではガスの中で何も見えず残念でした。
(前後の前白根山や、五色山では良く山頂が見えていたのに)
 途中、男体山は先日登ったルートの断面図そのままが良く見えました。(急登に納得)
また、太郎山、小真名子山、大真名子山が仲良く並んでいます。


前白根山の下りから男体山と中禅寺湖(手前の切込みは庵沢)


五色山直下からの湯元方面、太郎山、小真名子山、大真名子山、男体山

 関東平野から北を望んだ時、冬場でも男体山は姿を見せても、わずかに離れた
白根山はなかなか見えないとのこと、気候上は尾瀬あたりから
日本海側が張り出しているのではと想像しています。
(今回は、群馬側は雲で見えなかった)

おまけ
 帰りの湯元から日光駅行きのバス、普通は1時間20分のところなんと
4時間半かかりました。日光駅8時30分発のバスが5時間かかって
湯元着13時30分着、湯元14時発で日光駅18時30分着。
連休の中日で、早く下山したので安心していたのですが甘かった。
(途中からは満員で積残しも出たので、バスに乗れただけ良かったと言うべきか)
これでは、日光はもう結構という人が多かったのでは。


  
コースタイム(参考)
浅草駅     23:40      二本の夜行に登山者が集まる
東武日光駅 2:07 4:00  車中で仮眠(急行用は席が狭い)
湯元(バス停) 4:55 5:00  間違えて中曽根尾根に向かう15分ロス
外山の鞍部 7:00 7:10  木の根がえぐれて歩きづらい、ひたすら高度を稼ぐ
前白根山     7:45 7:55  白根山頂のドームが大きい
避難小屋     8:15      窪地に建つ快適な小屋(水場なし)
白根山頂     9:10 9:25  ガスがかかって展望なし
弥陀ヶ池    10:05 10:10  このあたり菅沼からの登山者多し
五色沼     10:30 10:45  山に囲まれた別天地、わずかに紅葉残る
五色山     11:10 11:20  再び晴れて頂上が見える
中曽根分岐 11:55      途中、男体山方面の展望良
湯元(バス停) 13:15 14:00  中曽根尾根は笹薮が深い
東武日光駅 18:40 19:49  日光は遠かった
浅草駅     22:02      まるまる1日ぶりの帰還

参考文献
 二万五千分一地形図「男体山」

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First issue Dec.02 1997(Rev.0)