皇海山


皇海山



庚申山から見た皇海山
 皇海山(スカイサン)は渡良瀬川の源流に位置し、江戸時代に庚申信仰で栄えた
庚申山の奥山にあたります。

 庚申山荘に一泊して早朝に出発、庚申山の修行跡を越えて尾根に出ると、
秩父連山の上に富士山が聳えています。この高さまで登ると関東平野の方向も開け、
筑波山の双耳峰も見えいます。庚申山頂の先のピークで北側の展望が広がります。
男体山、太郎山、まだ雪が斑に残る白根山のドーム、そして谷を隔ててすぐ目の前に、
大きな皇海山が盛り上がっています。


庚申山から見た富士山


鋸山(蔵王岳)からのパノラマ
パノラマ(拡大図) (212KB)

 この先、白山、蔵王山、熊野岳、剣ノ山と続く岩峰を鎖と梯子で登ると、
段々と展望が開け、鋸山の本峰で山が出そろいます。近くに大きな武尊山、
谷川岳から苗場山、草津白根山、四阿山、浅間山と続く群馬県の外周の山々、
榛名山、子持山、赤城山は下に見えます。
 また遠くは、四阿山と浅間山の間の鳥居峠の窓からは、穂高〜キレット〜槍が
丁度覗いています。また、榛名山の後ろは蓼科山から赤岳、さらに南アルプスの
北岳、甲斐駒あたりと思います。
鋸山本峰からの展望 (166KB)
上越国境の山(巻機山〜谷川岳〜草津白根山) (115KB)
巻機山〜武尊山〜谷川岳(拡大図) (118KB)

 鋸山の本峰から一旦下ってやっと登りついた皇海山の山頂は、木々に遮られて
いますが、今まで見えなかった燧ヶ岳の双耳峰を見つけました。
皇海山は本当に遠い山ですね。しかし、この日は疲れにも見合う大展望でした。


皇海山からの展望
拡大図 (36KB)

    
コースタイム(参考)
皇海山
一日目(1999/4/29) 雨のち晴れ
浅草 5:51東武線の準急を利用、JRより格安
伊勢崎 8:158:31利根川鉄橋で両神山、荒船山を見つける
桐生 8:478:54天気回復、榛名、赤城が大きい
間藤 10:1810:20あたりはハゲ山、木に覆われるのは何年先か
赤倉 10:40足尾本山のあったところ、今は廃墟と化している
舟石峠 11:35備前立山への登山口、集落跡に舟石がある
銀山平 12:1012:25国民宿舎がある小平地、ここまで車で入れる
一ノ鳥居 13:1013:35庚申七滝を巡る遊歩道がある
鏡岩 14:10沢沿いの緩やかな道、伝説のある大きな岩
庚申山荘 14:4015:00二階建ての快適な小屋、布団が有る
二日目(1999/4/30) 快晴
庚申山荘 4:40氷点下の冷え込み、滝にはつららが下がる
大胎内くぐり 5:10裏見の滝、石門くぐりなど信仰登山の跡が続く
庚申山 5:405:50富士山のお出迎え、尾根には所々に雪が残る
鋸山 7:458:0012の峰を越えて着いた山頂
不動沢のコル 8:458:50途中の沢に残雪有り、東側のヤブを慎重に下る
皇海山 9:309:55山頂はまだ雪原、シーズン前の静かな山頂
不動沢のコル 10:30雪に埋もれて踏み跡が分かりづらい
鋸山 11:1011:15皇海山とお別れ、帰りは巻道をとる
六林班峠 12:15標識とロープで道を見つけながら進む
天下の見晴分岐 14:15沢をいくつも渡る長い道、明るいブナの林
庚申山荘 14:3015:00遅い昼食で一休み、まだ先は長い
鏡岩 15:25庚申講時代の神社の遺構有り
一ノ鳥居 15:4015:45ここから林道歩きの始まり
銀山平 16:3016:40「おじか荘」でおみやげとビールを仕入れる
小滝坑口跡 17:00鉱山の跡、石垣が幾重にも連なる
通洞 17:3018:18山荘で一緒だった人の車に拾われ足尾の町へ
相老 19:2420:10駅前の喫茶店でコーヒーを飲む
浅草 22:00特急「りょうもう」で浅草に帰還

参考文献
 随想舎 「栃木の山120」 宇都宮ハイキングクラブ編
 昭文社 山と高原地図 20 「赤城・皇海・筑波」(1998年版)
 山と渓谷社 アルペンガイド 5 「奥日光・足尾・那須」

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First issue May.09 1999(Rev.0)
Updated May.11 1999(Rev.0.1) 上越国境の山追加
Updated May.12 1999(Rev.0.2) 拡大図追加