DIGITAL MUSEUM 「電脳博物館―博物館の未来」


東京大学総合研究博物館 冬季特別展

会場: 東京大学総合研究博物館
会期:1月21日(火)〜2月28日(金)
開館時間10:00〜17:00(入館は16:30まで)
    休館日(月曜日、2月24日〜26日)
入館料 :無料
デジタルミュージアムホームページ

訪問記

 2月23日「富士山の日」の今日は、東京大学総合研究博物館で行われている Digital Museumに行ってきました。  この展示会、一部関係者の間では結構話題になっています。  地図との関係もあるので紹介します。  この展示会は、サブタイトルは「電脳博物館―博物館の未来」が示すように、 現在のデジタル技術を博物館の展示に利用した実験的な試みが行われています。  東京大学総合研究博物館が所蔵する人文系の資料から、化石、岩石、動物、植物 などの標本まで、様々のものをデジタル化して仮想的に展示しています。 次のような展示がありました。  法隆寺金堂壁画を仮想空間に再現して、マウス操作でウォークスルーする。(VRML)  明治時代の写真集や、古典本を端末でブラウズする。  土器のレプリカを、仮想空間上のマウス操作で好きな方向から見られる。(QTVR)  ここまで読んで何が地図に関係あるのかとお思いでしょうが、  この東京大学総合研究博物館の地理部門は、戦前から収集していた各種地図を 所蔵しており、特に戦前の陸地測量部が作成した外邦図については、 他にない資料を所蔵しています。(地図のコレクション参照)  常設展には一部の紹介として、明治時代の東京の二万分一迅速図、 北京の五万分一地形図などが展示されていました。 (今回、デジタル展示になっていないのが残念ですが)  近い将来、ネットワークを使って博物館のデジタル地図アーカイブが 利用できるようになることが想像できます。  この展示、2月28日(金)まで、本郷の東京大学総合研究博物館で開催しています。  ちなみに、展示図録(2,800円)の付録CDは、HTML書かれており、 展示写真がJPEGで入っています。 日本全体が1画像なので解像度は、良くありませんがデジタル伊能中図もCD に 入っています。

|イベントページへ..

First issue Feb.24 1997