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日本古地図学会では、関西在住の会員を中心として上方例会を開催しています。
上方例会の内容
10月15日(日) 14時~17時 西宮神社会館 海野一隆先生(大阪大学名誉教授)、三好唯義氏(神戸市立博物館専門学芸員) による追悼講演と、合わせて本会副会長吉井貞俊氏(西宮神社権宮司)による 南波松太郎先生旧蔵古図模寫が追悼展示されました。
日本最高の古地図コレクター・研究家の南波先生が去る7月3日深夜、永遠の眠りにつかれました。先生は阪神淡路大震災を西宮の病院で遇れ、その折りのショックがお体にひびいたようです。齢101才の天寿でございました。
西宮のお宅は大震災で倒壊の浮目に会い、残していた古地図類も瓦礫に埋まり、発掘が危ぶまれておりましたが、なんとか回収出来たそうで、なによりの花向けであったと存じます。
7月6日お通夜、7月7日告別式に伺い、御冥福を祈らせていただきました。告別式の御焼香の折「日本古地図学会会長 師橋辰夫殿」と呼ばれた時には、万感胸にせまる想いでした。
南波先生にお会いしたのは、十数年前と記憶しておりますが、あまり親しくお付合いしておりましたので定かではございません。上方例会には必ず出席いただき出席会員一同、古き良き時代の逸品を拝していだだいたものです。三年程前の上方例会(西宮)の折には、お嬢さまと同行せられ、お酒を飲まない先生が出席者全員にお酒をついで廻られておられました。思へば会員へのお別れの御挨拶であったかも知れません。
偉大なるコレクター南波先生が神戸市立博物館へ御所蔵図を寄贈なさったお蔭で、幾多の古地図が公開され、眼福を得られるようになりましたことは、後輩にとってこの上ない至福でありました。 南波先生、極楽へいかれましたら、極楽の鳥瞰図などを送っていただけると幸でございます。
1995年8月 日本古地図学会会長師橋辰夫
平成8年4月27日(土) 午後1時30分~5時 西宮神社会館
古地図界の硯学、海野一隆先生が地図の文化史なる大著を出版されました記念として、講演会並びに祝賀会を行いました。
【海野一隆博士著地図の文化史出版お祝い会報告】
このたび八坂書房から海野一隆博士が「地図の文化史」を出版されたので、それをお祝いする会と銘して第2回上方例会が開催された。
当日は17名の参加を得て開会し、まず師橋会長の祝辞があり、新著「地図の文化史」に即して会員が質問した中から三題噺(アメリカ出張の成果、プトレマイオスの地図について、精亡粗残の実態)を選んで話された海野先生の講話を聴いたあと、席を和室にかえて懇親会が開かれた。尚この日、別室に於いて南波松太郎先生の旧蔵による古地図を刷り込んだ各地商品の包み紙コレクションが展示された。
去る11月4日(振替休日)、大阪府千里丘万博記念公園の中にある国立民族学博 物館に於いて、第3回上方例会として『シーボルト親子のみた日本』を観る会を催した。 折から秋日和の好天気に恵まれ、まず園内の迎賓館野外ジンギスカン料理を囲ん で参加者各自の現況報告並びに情報交換を行ったあと、特別展示会場に向い表記 の展示を見た。 今回のシーボルト展はその開催趣旨が江戸時代後期から明治初期にかけてシーボ ルト父子が日本人の姿をありのまま伝えようとする蒐集態度に注目しようといった内容 であるため肝心の古地図が蝦夷図のみというありさまであったが、シーボルト父子二代 に亘る厖大なコレクションに会員一同堪能した。
去る4月19日(土曜日)、天理図書館に於いて第4回上方例会として 『所蔵古地図観覧会』を催しました。 図書館長挨拶の後、所蔵の古地図をテーブルの上に広げ、海野先生の解説を聞きながら、 貴重なコレクションを目の当たりにして会員一同堪能しました。 また、木村邦男氏による「『浪華往古図』における上町台地四河川の考察」発表と 吉井貞俊副会長直筆の展望図のお披露目もあり、場所を移しての懇親会にも 多数参加いただき盛会でした。 今回、準備に当たられた吉井副会長、ならびに神崎氏を初めとする天理図書館の 方々に、この場を借りて御礼申し上げます。 なお、今回展示された資料は一部を貴重資料を除き天理図書館で随時閲覧できます。(出席者27名)
平成9年9月27日(土)午後2時から神戸市立博物館にて第5回上方例会を開催しました。 当日は折から展示中の中国の古地図展を会員三好唯義氏並び同館学芸員の 國木田明子氏の解説により見学し、同時開催中の昇外義画伯の夫人である昇律子氏 もお招きして共に観覧し古地図模写の技法につき実地学習を行なったあと、酒肆大関 を会場として懇親会を開催しました。
平成10年5月16日(土)住吉大社に於いて第6回上方例会として御文庫所蔵の 古地図観覧会を催しました。 午後2時開会、まず住吉大社祈祷殿にて正式参拝を行って後、住吉大社文華殿に て同社学芸担当の川崎一郎禰宜解説により御文庫から出庫調査中の古文書群及び 現在非公開になっている同社所蔵の宝物類を見学し、境内を一巡したあと、旧社務所 座敷に並べられた浪速之古図、浪速上古図、住吉絵図、住吉社写図、住吉大社古図、 住吉社細見絵図のほか寛文十二年銘の東海道・西海陸街道図絵巻を観覧しました。 午後4時から同社記念館に於いて敷田年博宮司の来場を得て和気藹々の懇親会を 開催しました。
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First issue 19 May.1996
23 Sep.1996 updated
27 Apr.1997第3回、第4回追加
21 Nov.1998第5回、第6回追加