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子持山


子持山



上越線敷島駅から見た子持山

 優勢な高気圧に覆われて良く晴れた今日は、群馬県の子持山に
登ってきました。子持山は、上越線の渋川の北にある古い火山で、1300メートルに
満たない山ですが、群馬県の丁度真ん中に有り周囲の山の良い展望台です。


空恵寺                   子持神社

 いつものように上野を始発で出発、上越線の敷島から途中子持神社に寄って、
尖った奇岩の屏風岩から稜線に出ると、樹林の間から北に白い山が目に入り、
好展望を期待して大黒岩を目指して登ります。


屏風岩           大黒岩(獅子岩)

 登り着いた大黒岩からは大展望が開けます。大きく真っ白な浅間山から
四阿山、草津白根山、横手山の稜線が広がります。浅間山から四阿山の
鞍部からは、北アルプスがのぞいています。また反対側は、白いスキー場が
目立つ武尊山、頂上が雪化粧した奥白根山、皇海山、袈裟丸山に連なる尾根と、
その奥に薙が白く見える男体山、またすぐ近くに赤城山が広がっています。
岩の南に出ると、近くに榛名山、その後ろに雲取山から三宝山、金峰山に至る
奥秩父の主稜線と、白い八ヶ岳が見えます。関東平野は前橋あたりの利根川が
見えますがその先は霞んでいます。

大黒岩からの展望1 (85KB + 186KB)
大黒岩からの展望2 (49KB + 142KB)
富士山(拡大図)
北アルプス(拡大図)

 この大黒岩からは子持山が重なって谷川方面が見えないので、北の展望を
期待して山頂を目指します。
 この先の稜線は岩がちで、北面の日影には少し雪が残っていて慎重に進みます。
2つ小さなピークを越えて、最期の急な登りで南北に長い頂上に着きます。
樹林に囲まれていますが、頂上の北に有る三角点から、白く輝くている谷川岳から
万太郎山、仙ノ倉岳、平標山の稜線、さらに奥に頂上が平らは苗場山が見えます。
昼飯の弁当を食べていると、頂上の岩の上から槍ヶ岳が見えるとの声、大きな
双眼鏡を借りて見ると、北アルプスの中央に白い大槍から延びる北鎌尾根が
はっきり分かります。


子持山山頂

山頂からの上越国境の山々 (59KB)

 山頂から小峠に向かって少し下った南側の展望が開けた所で、先に行った人が
富士山が見えると言います。良く目をこらすと、奥秩父の稜線の上に薄っすらと
富士山が頭を出しています。朝方はもっと良く見えていたとのことでした。
山の名前を教えてあげると、小峠まで軽トラックで来ているので、沼田まで乗せて
いってくれることになりました。

 小峠のすぐ手前の伐採地に小さなベンチがありここからは、山頂では樹林で
見づらかった横手山から白砂山、佐武留山、苗場山にかけての稜線、平標から谷川岳
の稜線、武尊山と台地の上に広がった沼田の街が良く見えます。

小峠からの展望 (99KB + 194KB)

 高気圧に覆われた今日は、一日中風が無く寒さを感じませんでした。12月の
この時期に雪で覆われた谷川連峰を間近に見られる機会はなかなかないことです。
 今年の登り納めは、槍ヶ岳、富士山、谷川岳と三役そろい踏み、思い出に残る
一日でした。

 
 
コースタイム(参考)
子持山1998/12/13
上野5:13日の出前、かなり冷え込む
高崎6:547:13赤城山、武尊山が良く見える
敷島7:437:45雪のない子持山を望む
空恵寺8:258:30谷間に広がる古刹、立派な山門
子持神社9:009:05静かな境内、子授けの願い事の絵馬が有る
登山道入口9:35ここまで、車で入れる
屏風岩9:409:45地下のマグマが残った奇岩
大黒岩の肩10:3010:50岩の上から展望が広がる
子持山11:2012:20木の間から展望有り
わらび荘分12:35途中に富士山が見える
小峠13:0013:15手前のベンチから谷川岳が正面に見える
沼田13:5514:01峠からトラックで送ってもらう
新前橋14:3614:41予定の一本前の列車に間に合う
赤羽16:26ビールで祝杯、眠っている内に赤羽に到着

参考文献
 昭文社 山と高原地図20 「赤城・皇海・筑波」(1998年版)
 山と溪谷社 アルペンガイド5 「奥日光・足尾・那須」

  展望図は、国土地理院発行 数値地図50mメッシュ(標高)平成9年7月1日発行を
利用しました。

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First issue Dec.21 1998(Rev.0)
Updated Dec.22 1998(Rev.0.1)
Updated Dec.23 1998(Rev.0.2) 構成見直し