9月6日(土曜日)は、日光の男体山に登ってきました。 男体山は、中善寺湖の湖畔の二荒山神社の御神体で、頂上には奥宮があります。 湖畔が約1260m、頂上が2484m、水平移動距離3kmで標高差1200m 以上のストレートな急坂の登りは、なかなかのものです。 神社の社務所で男体山に登ると言うと安全登拝御守護をくれます。初穂料 一人500円也、立派な登拝門をくぐって奥宮を目指します。 二荒山神社中宮の登拝門 中禅寺湖を見下ろす 途中、六合目から八合目は観音薙のガレ場を登ります。よくもこんな急坂を つくったものとあきれてしまいます。八合目を越えるとやや緩やかになって 九合目あたりから富士山ような砂まじりの薙を通って頂上の奥宮につきました。 四合目の鳥居(林道の終わり) 六合目附近のガレの急登 九合目附近から頂上を望む 頂上の奥宮 登っている途中は霧の中、八合目から上は晴れという天気で、飛行機の上から 見たような一面の雲海の上に頂上附近が顔を出しています。日光白根や皇海山 あたりは入道雲の中、雲の盛り上がりで山座同定となりました。 頂上から見た雲海 雲の山座同定 皇海山? 持参した地形図は、昭和45年発行の二万五千分一地形図「中禅寺湖」と 「男体山」ですが、この頃の二色刷の地形図の一部は、全国を網羅するために 急いで作った粗製版で、50mの計曲線だけを図化して、10メートルの主曲線を 後で適当に挿入したのではないかと思われる出来です。 薙のガケ記号は巨大なミミズ、いろは坂の近くの大薙はチリトリを立てかけたよう と堀淳一さんが酷評していたというものです。(新しい版では、直っています。) 国土地理院 二万五千分一地形図「男体山」 二万五千分一地形図「男体山」 昭和42年9月30日発行 平成4年6月1日発行 平成8年3月1日第2版 2刷 図歴 大正元年測量 大正2年測量 昭和40年改測 昭和53年第2回改測 平成3年修正測量 今回は登り3時間、下り2時間弱、標高差は丹沢の大倉尾根並ですので、 日の短い季節でもなんとか日帰り可能です。10月25日が閉山祭との ことですので、紅葉の頃なら展望も素晴らしいのではと思います。 (ただ、防寒対策が必要です)
コースタイム(参考) | |||
浅草駅 | 6:20 | 早朝から登山者が集まる | |
東武日光駅 | 8:23 | 9:16 | 雨模様の天気、ひとまず中禅寺湖まで行く |
中禅寺温泉(バス停) | 10:00 | いろは坂は霧の中、中禅寺湖畔に着くと明るくなり、男体山の一部が見える | |
二荒山神社 | 10:10 | 10:25 | 社務所でお守りをもらって出発 |
二合目 | 10:45 | だんだんと登りが急になる | |
三合目 | 11:00 | いったん車道に出る | |
五合目 | 11:40 | 四合目から登山道にもどる | |
六合目 | 11:55 | ガレ場が始まる | |
七合目 | 12:20 | 12:25 | 急な登り、落石に注意 |
八合目 | 12:45 | 小さな祠有り、この上からガレ場が終わりゆるやかになる | |
奥宮(山頂) | 13:30 | 14:00 | 雲海の上の頂上 |
八合目 | 14:20 | 先の団体を追い抜く | |
七合目 | 14:30 | 14:35 | 避難小屋の横で一休み |
六合目 | 14:50 | 先程、苦労して登った道をひたすら下る | |
五合目 | 15:05 | ここにも避難小屋あり | |
四合目 | 15:20 | 車道に降立つ | |
三合目 | 15:30 | 車道はトラックに注意、再び山道 | |
二荒山神社 | 15:45 | 16:38 | 下りついたらにわか雨、湖畔はもう秋の風情 |
東武日光駅 | 17:28 | 17:55 | 快速に乗継ぐ |
浅草駅 | 20:03 |
参考文献 アルペンガイド 5「奥日光・足尾・那須」山と溪谷社
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First issue Dec.07 1997(Rev.0)