埼玉の《富士塚》探訪記


荒幡富士




荒幡富士
所沢市荒幡 浅間神社


  
 天気の良かった27日は、家族を連れて荒幡富士へ行ってきました。
 西武池袋線の所沢の次の西所沢で狭山線に乗り換えて一駅,
「下山口」駅から出発して、途中「荒幡富士市民の森」を通って登っていくと
広場に出て、浅間神社の裏に「荒幡富士」が聳えています。
ようこそ!荒幡富士市民の森へ 案内図(37KS)
国土地理院発行 一万分一地形図「所沢」
荒幡の富士
 旧荒幡村には昔から浅間神社のほか、三島・氷川・神明・
松尾の各社がまつられていたが、明治五年の社格制度で浅
間神社が村社に列せられ、三島神社以下は無社格となった。
そこで村内の統一と民心の安定をはかるため、明治十四年
九月村内浅間久保にあった浅間神社を西ヶ谷松尾神社の地
に移し、それと共に三島神社以下を浅間神社に合祀すること
になった。
そのため浅間神社の傍にあった荒幡冨士講信仰のシン
ボル富士塚も移転構築することとなった。そしていぜんの塚
の数十倍も大きい富士塚が明治十七年に起工し、同三十二
年に竣工した。これは村内の氏子・信者はもとより、近隣
の村々の有志も加わって営々として築きあげたものである。
かくて荒幡富士は村民の心の大きな依り所となり、かつ近
郷近在に誇る最大級の人工の富士となった。このことは登
山道の入口にある大正十年建立の文人大町選文になる
荒幡新富士築山碑に明記されているところである。
平成七年三月          所沢市教育委員会
(案内板より引用)
昭和63年編集 昭和63年6月30日発行

 神社の脇から急な斜面のジグザグに登ると10メートル程の頂上に出ます。  尾根の上に有るので頂上からは、周囲がよく見渡せます。 北側は森や住宅地、南側はゴルフ上を隔てて西武園の観覧車や ジェットコースター、西側は秩父から奥多摩の山並み、当日は見えませんでしたが 展望図によると大室山の北側に富士山も見えるようです。 (『続・展望の山旅』の図版を参考にしたと書いてあります。)  周囲は住宅開発で森が少なくなりましたが、都心に比べればまだまだ 自然が残っています。

 参考資料「トトロのふるさと 狭山丘陵見て歩き」(幹書房900円)



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First issue May.01 1997(Rev.0)